Cx0016 - 視線の裏にいる何か

その目は、まっすぐだった。
少し怯えて、少しだけ甘えるような仕草で、じっとこっちを見ていた。
……なのに、どうしてだろう。
笑顔の奥に、知らない誰かが潜んでいる気がした。
あの視線は、ほんとうに彼女のものだったんだろうか。