Cx0007 - 巫女と秋風
風の音が、髪を揺らすたびに、
何かが遠くへ運ばれていく気がした。
ひらひらと舞う葉は、季節の言葉か、誰かの想いか。
彼女はそれを見つめるだけで、何も言わない。
けれど、その沈黙には、確かに意味があった。
赤と白の布だけが、今もゆっくりと揺れている。

風の音が、髪を揺らすたびに、
何かが遠くへ運ばれていく気がした。
ひらひらと舞う葉は、季節の言葉か、誰かの想いか。
彼女はそれを見つめるだけで、何も言わない。
けれど、その沈黙には、確かに意味があった。
赤と白の布だけが、今もゆっくりと揺れている。